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松本民芸館
2009年12月04日 / by:URB / category:声
松本市にある松本民芸館を訪ねました。なまこ壁のどっしりした土蔵をL型に配置した民芸館でしたが、民芸品を見るのが、久しぶりだったこともあって、素直に感心しながら見て回りました。使う素材の厚さや力量感は圧倒する力があって、軽く、薄く、繊細に作って、物の存在感を消そうとしている今の趨勢とは異なった美学を見せてくれています。また、一つのものを造るのに掛けられた時間の長さも根気の良さも、造られたものから感じることができて、ココロが落ち着いた気がしました。
最近、なぜか小さな彫像というか、人形というか、小物に興味を持つようになりましたが、それも、どちらかというと異形な姿に共鳴することがあります。かつて流政之さんのアトリエに伺ったときにも、ぞっくとした小物が飾ってありましたし、猪熊弦一郎さんの美術館にも、怪しい小物が飾ってありましたし、ルイジアナ美術館にも愛嬌のある陶器の小物が飾ってありました。これらの小物の写真が、探せれば載せます。
これらの怪しい精気、霊気を漂わせる小物に眼がいくようになりましたが、この彫像は、確か、アフリカの木彫だったと思いますが、写真に撮った後も心を離れません。還暦を過ぎるとこういう心境になるのですかね。